京都での稽古も残すところ明日とあさっての2回となりました。
実は今回、いつもとは少し違う作り方を試しています。それはつまり、原作に書かれてあるシーンをシーンとして演る、ということ。こう書くと、ちんぷんかんぷんかもしれませんが、地点の場合は原作をかなり散り散りバラバラにして、それを再構築するのが常なので、書かれてあるオーダー(順番)で演るという方が稀なのです。
加えて今回はかなり急傾斜の舞台。実際にその斜面に立って動きを試してみないとどういう状況に身体が晒されるのかがいまいち分からないという技術的な制約もあり、上演台本を構成する作業が京都の稽古場での作業の中心でした。
その甲斐あってか、珍しく(!?)この時期に最後まで上演台本があるという状態。写真のように台本を持ちながらの立ち稽古、地点では本当に珍しいのです!
しかしながら、当然、上演台本の完成=作品の完成ではありません。今日も稽古場では細かいタイミングの調整から作品のコンセプトに関わる大きな問題まで、さまざまな実験・検証がなされました。
こちらは地点事務所の衣裳チーム。地下の稽古場と打って変わって明るい笑顔が……。
京都での日々も残りわずか。心はすでに横浜です。